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2025/06/20 掲載
このコラムは、スマホの楽しさや便利さを伝えることを目的としています。しかし今週だけは、ネットを利用した犯罪手口について警鐘を鳴らさせてください。
5月末から6月初旬にかけて、警察のHPを偽装したサイトが連続で発見されています。5月末は警視庁の偽サイトが一つ、6月末には大阪府警の偽サイトが複数見つかりました。
いずれのサイトも本物そっくりで、注意深く観察しないと偽物だと気づけないと思います。むしろ本物を知っている人の方が、誤解しやすいかもしれません。
偽サイトにだまされないための第一は「URLの確認」というのは常識ですが、今回発見された偽サイトは、その辺も巧妙です。特にアイフォーンの標準ブラウザであるサファリの場合、URLは下の方に表示されるので気づかない方がいるかもしれません。
本物との違いは、警視庁の場合「高齢者の方へ」リンクが「案件検索」になり虚偽の逮捕状を表示させ、「ピーポくんタウン」リンクが「情報登録」となり被害者の銀行口座情報を入力させるサイトとなっています。大阪府警の方も虚偽の逮捕状を表示したり、銀行口座情報を入力させたりするは同じですが、「守秘義務命令書」などというありもしない命令書を表示して、誰にも相談させないようにする手口までありました。
発見された偽サイトは全てアクセスできないようになっているそうですが、今後も別の警察をかたるサイトの出現も予想されるので、お互いに注意しましょう。
(ITサポートさが理事長・陣内誠)
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