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2025/08/29 掲載
暑い日が続きますが、暦の上ではとっくに秋です。秋といえば読書。皆さんは「青空文庫」という活動をご存知ですか? これは『誰にでもアクセスできる自由な電子本を、図書館のようにインターネット上に集めようとする』活動で1997年に始まりました。
具体的には著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキスト形式とウエブページ形式に電子化し、ネット上に公開する活動です。夏目漱石や芥川龍之介など文豪たちの作品だけでなく、随筆や児童文学まで幅広い分野のあまたの作品が、皆さんに読まれるのを待っています。これこそ共有知の具現化だと実感できる膨大な作品群が、そこにはあります。
更に驚くべきは、この活動がボランティアの人たちによって支えられているという点です。もちろんサーバの運営費などは広告収入などで賄われているものの、入力・校正などは「青空耕作員」の人々の努力によって成り立っているというのだから本当に頭が下がります。
青空文庫では「作家別」「作品別」「分野別」など5つの観点で作品を探すことができます。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。検索サイトで「青空文庫」と検索すればすぐにたどり着けます。
ただスマホで読むのは画面が小さいと思うので、長編を読むにはパソコンかタブレットのご利用をお勧めしたいです。目の不自由な方々のために青空文庫の作品を朗読する「青空朗読」という活動もあります。
(ITサポートさが理事長・陣内誠)
佐賀新聞公式サイト 【 https://www.saga-s.co.jp/ 】